<鍛えられる現場で急成長>2年ぶりに河川調査を実施しました。
当スクールでは、受講いただいた修了生の皆様からのご依頼で、様々な現場のサポートをさせていただいています。
今年も何かと大変お世話になった東コンサルタント様については、ブログでも度々ご登場いただいていますが、今回は県内某所の調査サポートのご依頼をいただきました。
河川調査は上流端から末端(または河川口)までの数十キロを、上空からなぞるように動画撮影を行い、護岸状況などを確認しデータベース化する取り組みです。
通算3度目の今回は、これまでで最も撮影区画が短く、予定日数の半分足らずで完了しました。
しかしその「半分足らずで完了」というのも、これまで培った経験を現場で活かせたことが大きな要因です。
使用したMATRICE300RTKは、環境条件的に伝送距離が500~600m程度に限られるため、モニタの遅延・チラつきが出始めた際の初動が重要になります。
マスターとスレーブで2オペレーション可能なこの機種は、本体とカメラ操作の権限を、自由に譲渡することが可能なため、伝送途絶が考えられる飛行経路では、スレーブポジションとなるオペレーターの判断力がカギを握ります。
スレーブのオペレーターは機体の進行に合わせて移動し、電波途絶を抑止、または途絶直前の対処として操作権限の譲渡を迅速に行います。毎度この動きがバッチリ決まったことで、飛行撮影の継続や、一時的な飛行中断と経路変更のスムーズな動きへつながりました。
低速で左右に入り組む川の直上をなぞってカクつかないように飛行するため、ウェイポイントのような自動航行は限界があります。
川を画角の中心に置きながら、カーブの曲線で軌道が膨らまないように、やや早めのノーズインで舵をジワ打ちするような操作感覚は、結構難しいものです。
立入管理管理措置と機体の監視を行う、補助者チームとの連動も安全運航には欠かせません。
これまで当スクールが委託業務として蓄積したノウハウを、東コンサルタント様のスタッフに伝えながら業務を実施することで、緊張感たっぷりの現場で急成長を促す結果になりました。
2年後も実施予定となりますが、一気通貫の自力対応に向けて良いステップアップになったと思います。
まさに「現場経験に勝る成長なし」ですね。
スクールに来てもらって教えるだけでなく、現場をご一緒しながら<スクール後>の成長を後押しする実践型アウトプットを、今後も継続していきたいと思います!