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広がる小型ドローン人気と規制

2020年1月4日(土)、福島ドローンスクールは新年初飛行イベントからスタートしました。

寒空の中、お集まりいただいたスクール卒業生の方々、飛び入り参加の方々、本当に有難うございました。

参加者の方が持ち込んだ機体を見ると、測量・点検・災害現場で活躍しているMATRICE200を発見。

Aモードの手動飛行後、プログラム飛行(自動航行)へ

聞いた話では、DJI PHANTOM 4の2倍の高度から撮影しても測量精度1cm以内に収まるとか・・・・。素晴らしいカメラを装備されていました。

そして本イベントの目玉である”DJI MAVIC MINI”の操縦体験です。

衝撃の『重量199g』

ご存知の方も多いかと思いますが、メーカーのDJI社が日本仕様として重量199g(機体+バッテリー)で販売し、これまでの軽量ドローンとは段違いの安定性とスペックを兼ね備えた人気沸騰中の機体になります。

体験会では親子連れの参加者も、のびのびと青空を飛行させていました。

200g未満のドローンは「模型航空機」に分類され、いわゆる「トイドローン」として、基本的に室内の飛行に適した仕様になっています。

最近では安定したホバリングと機能を搭載した機体も登場し、MAVIC MINIはその中でも屋外で自由度の高い飛行・空撮が可能な突出した実力を誇ります。

そして人気を集める大きな理由になっているのが、199gという機体重量が、航空法の適用外になり「どこでも気軽に飛行できる」と認識されていることです。

しかしそれは、ドローン業界でも多くの指摘があるように、間違った危険な認識だと言えます。

出展:国土交通省
出展:国土交通省

航空法については、 200g未満の機体であっても 150m以上の上空・空港周辺では飛行することは出来ません。

また、それ以外の場所・飛行方法についても環境・状況に留意し、モラルを持って飛行させることが必要です。

特にイベント上空については、人が集まる場所からは一定の距離を保つ配慮と、主催者への事前説明も必要になると、スクールではお伝えしています。

「小型無人機等飛行禁止法」は国の重要施設・原発・自衛隊・米軍施設はもちろん、ワールドカッ
プ会場等、時期によって飛行禁止エリアが追加される。出展:警視庁

「小型無人機等飛行禁止法」では、すべてのドローンの飛行を原則禁止していますが、この法律について知っているでしょうか?私たちのスクールに通う方のほとんどが、知らなかったと答えています。

軽量だからとはいえ、人にぶつかって怪我をしないわけではありません。

仮に法に触れない場所だったとしても、誰に断りも入れず、交通量が多い場所や第三者の近くを我が物顔で飛行。急発進・急停止を繰り返している。

初めて見た実物のドローンがこのような飛行をしていたら、サイズの大きさを問わず不信感を抱くはずです。

2018年7月13日、愛知県岡崎市では運転中の車に ドローンが落下・衝突する事故が起き、犯人は現在も捕まっていません。

衝突した機体はトイドローンTELLOと報じられた

このようなことが今後も起これば、トイドローンに関する規制が新たに設けられるのも時間の問題です。 

空を飛ぶものは、いずれ必ず何かの原因で飛行できなくなります。ドローン墜落の原因90%はヒューマンエラーとも言われ、使用者の責任によるものです。

岐阜県大垣市イベント上空での墜落人身事故。後を絶たない航空法違反。このようなニュースを見た撮影絶景ポイントの管理者が、飛行許可を出さなくなった例を何度も耳にしました。規制を強化させ、飛行エリアを少なくしているのも、ドローンユーザーなのです。

高性能・小型化が進み、ドローン人口が増えることは喜ばしいことですよね。

しかしそれと比例し、増加が予想されるトラブルについても、その対策を真剣に考えるタイミングに来ていると感じます。

そのための啓蒙活動は、正しい知識と操作技術を習得し、安全に運用することができるドローンパイロットとスクールが大事な役割を担うことができます。

各地で行っている公民館での小学生向けプログラミング講座。
軽量ドローンのプログラミング飛行とは言え、講師は細心の注意を払って対応している。

MAVIC MINIの登場によって、今後さらに多くの方がドローンの世界に足を踏み入れることでしょう。

「そういえば〇〇さんドローン買うって言ってたけど、後でどんな様子か見に行ってみよう。」

「ドローン買いたいけど、ライセンスを持っているあの人に聞いてみよう。」

「あのドローンスクールでとりあえず話を聞こう。

自然にこんな流れで、大切なことが相手に伝わっていく。ネットや動画だけでは得られない知識・情報がその方を助けてくれるはずです。

ドローンに興味を持つ方を、適切に導くことができる環境づくりに向け、今年も私たちは精力的に活動していきます。

スクール修了生のパイロットや経験者の方は、周りで興味を示している方がいたり、ドローンを持っている方がいたら、ぜひ声をかけてみましょう。

定番となった月1イベント(基本無料)、目的とご予算に合った充実の各種ドローン講習。

福島ドローンスクールにはドローンについて楽しく学び、現場で有効活用できるようになるための魅力的なプログラムを様々ご用意しています。 

この記事を最後までご覧いただいた方の中で、ドローンに興味のある方は、ぜひ他のページものぞいてみてください。

ご質問等ありましたら下記フォームよりお待ちしております!

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