福島ドローンスクールに最高齢オペレーター誕生!!
日本に主な仕事を農業にしている方は何人いらっしゃるか分かりますか?
農林水産省の発表では2019年で約168万人、2015年には210万人の農業従事者がいましたので、その数は年々減少しております。
新規農業就業者は年間5万人ほど増加し、スマートファーマーが誕生していますが、年間10万人ほど農業従事者が減少し、歯止めが掛かっていません。
過去のブログでも農業従事者の高齢化や耕作放棄地の改善の為、農薬肥料散布講習を受講し、地域の農地を守る方を紹介しました。
若い世代がドローンを習得し効率化を図っている話題は増えていますが、今回はそんな若者に負けずチャレンジする方をご紹介します。
水稲栽培や子牛の哺育・育成などを手掛けている74歳の相楽さまです。
40~60代の受講の多い【農薬・肥料散布講習】ですが、福島ドローンスクールカリキュラム全体での最高齢の記録を更新しました!
40代の受講者に混ざり、座学から実技まで非常にまじめに受講頂きました。
配布した資料を家で読み返し、筆記試験も苦労される方が多い難問ですが、非常に優秀な点数で合格!
他の受講生も、自分の親と同世代の方が受講している事に驚いていましたが、休憩時間では自身の体験を積極的に話してくださるなど、非常に明るく場の雰囲気を盛り上げてくれる方でした。
経験談も非常に参考になるお話ばかり。
教官・受講生もそのお話に全員聞き入り、年長者の貫禄十分でした。
実技では初心者コースの為、事前点検から基本操作・複合操作などドローンの基本操作をPHANTOM4を使用して実施しました。GPSを切ったAモードホバリングも行います。
モード1操作に慣れたタイミングで、農業用ドローンAgras MG-1について取り扱い方法などの説明を行い、いよいよ本格的な散布訓練に入ります。
驚いたのは、誰よりも実技テキストを読み込み、復習をかかさなかったこと。
3日目以降の成長ぶりには、本当に目を見張るものがありました。
実技試験も無事合格となり、最終日には変形圃場も想定した実散布訓練も行ったのですが、正確にラクラクと散布完了。
操作技術の向上に、ご本人も手応えを感じた様子です。非常に嬉しそうにされていて、私たちも嬉しくなってしまいました。
全カリキュラムを修了し、正直な感想をお伺いしました。
『正直実技2日目で自分が上達できなくてやっぱり無理だったかも・・・』と一時は思ったそうです。
しかし、実技3日目から『昨日できなかった事が今日できるようになった!』と自分自身の成長を感じられるようになってから、操作技術も格段に上達していきました。
これは他人の実習中に操縦のイメージ訓練を行ったり、苦手な部分を分析し努力した結果だと思います。
74歳で自身の成長を感じそれを喜びに変える事ができるのは羨ましい事です。楽しい事、成長を実感できる事は人が動くための大きな原動力なのだと教えられる講習となりました。
今後は実際の圃場で散布する場合には立ち会って、74歳の農業ドローンオペレーターをサポートして行きたいと思います。
新しい事を始めるのに遅いということはありません。興味を持った時にまず行動する事が大切だと思います。
今回、相楽さまにそれを改めて教えていただきました。
農業ドローンは今後ますます普及していきます。
あなたも新しい農機具を使いこなしてみませんか?
当スクールでは無料説明会を開催しておりますので、お気軽にお問合せ下さい。