スクールの教習機が変わります!
皆様はPhantom(ファントム)というドローンを知っていますか?
ドローンの代名詞ともいえる存在として、現在も多くの業務で採用され、全国のスクールでも使用されている世界トップメーカーDJIの代表機です。
筆者も好きな機種を聞かれると、Phantomが最初に思い浮かびます。スクールや業務撮影もそうですが、駆け出しの新人時代は週末いつも一緒に過ごしていました(笑)
スクールも開校から7年。本格的に学べる講習から、体験的要素のあるものも含めると、実に5000名を超える方にこのドローンでご指導させていただきましたが、この機種の最終形であるPhantom4シリーズの初期型のサポート終了を機に、保有する十数台のうちの数台をスクール修了生へ販売するなど、徐々に新しい機種への変更を進めてまいりました。
そして来年1月より、新しい機種と共に皆様をお迎えすることになりましたのでご紹介いたします。
Mavic3 Classicです。すでに一等無人航空機操縦士講習では教習機として採用していましたが、他講習でも今後は統一して使用することになります。
この機種の特徴を一言で伝えるなら、やはり「安定性」だと思います。 一定速度でまっすぐ飛行する、適切な向きに機首方向を変えるなど、今後の操作のベースを作る上で必要な丁寧な操作を習得する上では、体育館内での講習をメインとするスクールは多いのですが、いかんせん鉄骨・鉄板による磁気干渉の影響で、離陸できない場面が頻発していました。
Mavic3 Classicは、DJI独自の対干渉電波伝送技術の「O3+」により、これまでのような体育館内の磁気干渉エリアでも、ある程度の耐性をもって離陸が可能となりました。(それでも十分な注意が必要ですが・・)
また、これはこの形状のMavicシリーズに総じて言えることですが、一等無人航空機操縦士講習や社内研修で使用してみて、飛行中の姿勢制御が非常に優秀で、さらに安定感が増したと感じています。8の字飛行のような複合操作ではより顕著で、これは二等を目指す方には朗報かもしれません。(少々難易度が下がってしまうかも(汗))
最終モデルProV2.0も2022年3月に生産終了となり、今や手に入れることも困難となりました。 アプリも「DJI GO4」から「DJI FLY」がメインとなって4年ほどになります。点検時などにすべき内容は変わっていませんが、設定画面や手順は大幅に変更されており、この辺を講習でご指導できるのも大きいですね。
Phantomユーザー限定にはなりますが、会社の機体で講習してほしい!という要望には引き続きお応えつつ、空撮用ドローンのスタンダードとなっている、折り畳み式タイプのMavic3 Classicを教習機に採用することで、さらに現場運用に寄り添った講習ができると考えています。
コスパ断トツのDJIではありますが、国内メーカーの躍進によって国産ドローンの教習機デビューも待ち遠しいところです。
そんな楽しみも残しつつ、2024年は新しい教習機と共に、皆様の受講をお待ちしております!