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飛行前点検だけで安心ですか?私がバッテリー交換のたびにプロペラを見る理由

ドローンを安全に飛行させるために欠かせないのが、飛行前・飛行後の点検です。私たちも講習では、プロペラの欠けや変形、ネジの緩みなどを確認するよう指導しています。しかし、DJI MiniシリーズややMavicシリーズのような折りたたみ式プロペラを使用する機体では、それだけでは十分とは言い切れないと感じています。

実際に確認した「中央部の亀裂」

これまで私は、障害物への接触がないにもかかわらず、プロペラ中央部(ヒンジ・ネジ穴付近)に亀裂が入っていた事例を2件確認しています。

1件は弊社機体の点検時。
もう1件は、スクール受講生が撮影業務を行っていた際の機体です。

どちらも翼の先端ではなく、折りたたみ機構の近くに亀裂が発生していました。もしそのまま飛行を続けていたら、遠心力によって亀裂が進展し、重大な事故につながっていた可能性も否定できません。

なぜ中央部にクラック(亀裂)が入るのか

明確な原因を断定することはできませんが、考えられる要因としては、

  • 折りたたみの繰り返しによる疲労
  • ケース内での圧迫
  • 飛行時の振動
  • ヒンジ部への応力集中

などが挙げられます。
特に折りたたみ式プロペラは、構造上、中央部に応力が集中しやすいと考えられます。

私が習慣にしていること

その経験以来、私は飛行前・飛行後だけでなく、バッテリー交換のたびにプロペラを確認するようにしています。確認するのは30秒ほどです。「プロペラ中央部にクラックはないか」「欠けや変形はないか」「白くなっている箇所はないか」「ガタつきはないか」これだけでも異常を早期に発見できる可能性があります。

「あと1回」「すぐ終わるから」が一番危ない

プロペラは消耗品です。「もう1回くらいなら大丈夫だろう」「すぐ終わるし・・」この判断が事故につながることもあります。プロペラは比較的安価に交換できますが、墜落による機体の損傷や第三者への被害は、その何倍もの損失になります。

飛行前後点検はもちろん大切です。しかし、長時間の撮影や複数回のフライトを行う場合は、バッテリー交換のタイミングを「簡易点検の時間」と考えることをおすすめします。迷ったら交換。これが安全運航の基本です。

わずか30秒の確認が、大きな事故を防ぐことにつながるかもしれません。

【飛ばせる人】ではなく、『安全に飛ばし続けられる人』を育成するスクール

ドローン事故は、操縦ミスだけが原因ではありません。
機体の異常を早期に発見できるかどうかも、安全運航を左右する重要な要素です。

私自身、障害物への接触がないにもかかわらず、折りたたみ式プロペラの中央部にクラックが入っていた事例を複数確認した経験から、「飛ばす技術」と同じくらい「点検する技術」が重要であると実感しています。

そのため、福島ドローンスクールでは、操縦技術だけでなく、飛行前後の点検や機体状態の確認方法についても時間をかけて指導しています。

「どこを見ればよいのか」「何が異常なのか」「飛ばしてよい状態なのか」を自ら判断できることは、安全運航に欠かせない技能です。

「飛ばせる人」ではなく、「安全に飛ばし続けられる人」を育てること。
それが、福島ドローンスクールが点検指導に時間をかける理由です。

これからも、安全に飛ばし続けるための知識と技術を、一人ひとりに丁寧にお伝えしていきます。

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