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【一等修了審査】4人目の合格者誕生!

国家資格である一等・二等の違いについて、少しずつ浸透しているように思いますが、試験の難易度についてはまだあまり知られていないようです。今回のブログでは何が難しいのか、合否の分かれ目について触れたいと思います。

11月21日(火)、当スクールから4人目の一等無人航空機操縦士講習の修了審査合格者が誕生しました。

今回の受講生も、今年9月の初心者向け「ドローン操縦士認定講習」からスタートし、そのまま「二等無人航空機操縦士講習」を経験者として受講し修了審査合格。二等学科試験なども順調にクリアし、ライセンスを取得されたのち、11月の一等講習に進むという、いわゆる「生え抜き」でした。

一等の修了審査では、審査終了時に80点以上の持ち点を残した方が合格となります。 二等は70点。この「10点」の差は非常に大きく、特に実技審査での風対策に相当に技量が求められます。

今回非常に私達の頭を悩ませたのが、修了審査当日までほとんど風が吹かなったことでした。 ほぼ無風での操作に慣れてしまうと、風速1~2m程度の風でも、簡単に失格区画に流されています。

衛星測位イメージ

屋外で飛行させるドローンの多くは普段、衛星測位システム始めとする各種センサー類によって、位置補正がかかった状態で飛行しています。これは途中で操作をやめても、同じ場所でホバリング(空中停止)し続ける自律飛行につながっており、比較的誰でも操作が出来るところにドローンの使いやすさがあります。

 

一等ではこの機能を外した状態ですべて飛行させるため、水平面の制御が効かず、意図した経路で飛行することが困難になります。そこへ様々な方向から吹く風が、更に難易度を上げてしまいます。

そこで必要なのが「当て舵」の技術です。ラジコンヘリなどではごく当たり前に必要となる技術ですが、やはりドローンから入った方々にとっては未知の領域。

屋内にて一部のみ「位置安定機能オフ」状態で飛行させる二等と違い、すべてが屋外で実施される一等は、当て舵の技術に長けた方でないと合格することは出来ません。

機体はDJI社Mavic3Classicを使用

それ故、一等の修了審査を迎えるまで、いかに風への耐性を付けられるかが合否の鍵になるわけです。 そして、その時間がほとんど取れなかったのが4期生の星野様でした。

予定されていた審査日は雨天にて一度順延となり、迎えた2日後。 午前中からがっつり最大4m近くの風が吹いていました。ここで、残っていた1時間の実地講習(模擬審査)を有効活用。あえて講習会場の中で最も風が強いエリアを選んで、耐性をつけるトレーニングを行いました。

そして本番では、運よく風速1m未満のコンディションにも助けられ、見事一発合格!

これは審査直前1時間のトレーニングだけでなく、星野様のもともとの技量が高かったことも大きく関係しています。その前の講習では、あまりに風が吹かないため、機体の直上をあえてもう1台飛行させることで、強制的にダウンウォッシュを与えながら飛行。その際のラダー(旋回操作)の技術は、すでに相当なものでした。

一等無人航空機操縦士講習の修了審査では、机上や口述で点を落とせないのは勿論ながら、実技審査における、「ラダー(旋回)中の当て舵の技術」が命運を分けるといっても良いほど重要です。

これを短時間でレベルアップされた星野様の吸収力や、本講習を受講するまでの自主練の成果が、一発合格をという素晴らしい結果につながりました。

点検など文句なしの内容でした

これまで合格された4名はこれから目視外・夜間飛行に進みますので、また近いうちに講習でお会いすることになります。私達もお会いできる日が楽しみです。

国家資格は操縦者として社会的な信頼性を高めるだけでなく、最新法令と運用方法を学び、技術力を高める上でも、経験者にとっても大事なアップグレードの機会になります。

当スクールから1名でも多くの立派な操縦士を輩出するべく、我々講師陣も日々アップグレードしていきたいと思います。

国家資格にご興味のある方は、ぜひ無料説明会へお越しください。

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