【アップグレードし更に充実した内容に】災害現場を想定した大規模ドローン実務講習を実施
前回に引き続き、福島県の南相馬にある福島県ロボットテストフィールドで福島県危機管理部消防保安課様主催のドローン実務講習を開催致しました。
◆前回の様子はこちらから:https://fukushima-drone.com/2021/11/3010790/
本日も福島県内の全消防職員・団員・市町村職員、18名の方にお集まりいただき、福島ドローンスクール(株式会社スペースワン)では講習運営として参加致しました。
今回の座学講習では航空法の一部改正による無人航空機の登録制度が義務化される内容を追加しました。この法改正によって2022年6月以降、無人航空機の登録が義務化され登録されていない無人航空機は飛行禁止となります。
事前登録受付が2021年12月20日〜2022年6月19日まで、登録義務化は2022年6月20日より開始となります。義務化される内容を今後の無人航空機の活用方法やポータルサイトでの登録方法など、わかりやすく解説し、皆様も集中力を切らさず真剣に受講していただきました。
◆無人航空機登録ポータルサイトはこちらから確認いただけます:https://www.mlit.go.jp/koku/drone/
午後の実習では、前回に引き続き災害現場を想定した飛行訓練が行われました。
今回高層プラントでは、災害現場や産業用途で多く使用されているDJIのMatrice300とH20カメラを用いた、要救助者捜索活動が追加されました。
DJI Matrice300は高性能センサーによる障害物検知性能、マルチセンサーカメラ連動など要救助者捜索では特に必要な機能が搭載されています。
建物との接触事故(二次災害)を回避するため、操縦担当とカメラ操作担当の二名体制で声を掛け合いながら、カメラ機能·最大200倍ズーム機能を使用し、より実践的な実習なりました。
市街地フィールドでは要救助者を赤外線で確認し、MAVIC 2 ENTERPRISE advancedのスピーカー機能を使い要救助者へ呼びかけも行いました。この救助活動は非常に経験になるとのお声を多数頂き、皆様の今後の活動にぜひ活かしていただきたいと思います。
また救助活動の他に熊の駆除やソーラーパネル、外壁調査にも使用でき、活用の幅も広がります。
トンネルフィールドではAモードでの飛行訓練、GPSの電波が届かない建物内を想定してトンネル内での実務講習です。風の影響を把握し機体のバランスを保つことの重要性を感じて皆様、真剣にホバリングや移動訓練を経験されました。
実務講習中、参加された方々から数々のご質問を頂き、真剣に取り組まれている姿勢が窺えました。
無人航空機登録制度の義務化に向けて皆様には機体の性能理解、安全管理、飛行条件の把握、操縦技術について講習させて頂きました。今回の講習を通じて、皆様が第一線で活躍できるパイロットになれることを確信しております。
これからも講習内容を更にバージョンアップさせながら、参加された方の為になる講習をお届けしていきます。