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【スクール講師から見た】DJI FPVレビュー!

今年3月2日に発売開始となり、人気の機種となっているDJI FPV。スクールでも早々に1台導入し、修了生をはじめ多くの皆様からご注文頂きました。

ちょっと遅めレビューとなりますが、スクール講師目線で見たFPVについて感想を書いてみたいと思います!

FPVの発表によって、これまでの空撮用ドローンとは一線を画すようなデザインと方向性にかなり驚かれたと思いますが、それは私たちも同じでした。

なぜなら、法改正に向けた準備が進んでいるこの時期に、FPV仕様の機種がDJIから登場したからです。

MAVICmini(現行機種はMINI2)も日本の航空法を意識した「日本仕様」として、199gという重量に注目が集まりました。

MINI2も使い勝手が良く、空撮の可能性を広げた優秀な機種

結果的には小型高性能化が進んでいるとして、100g以上の機体は今後航空法の全対象となる見込みとなったわけですが、FPVも目視外飛行の申請や定義について今後影響が出るのではと思ってしまいます。

すでにこんな動画も。。
https://www.youtube.com/watch?v=POIiF_Z1CuE

もっと法令・ルールについて知る機会を作るだけでなく、「わかっていても飛ばしてしまう」ことを防げるように、私たちも取り組んでいきたいと思っています。

では話題のFPV、実際に飛ばしてみてどうだったでしょうか?

航空法の申請をクリアし、適切な安全管理のもと飛行させています。

当たり前のことをあえて書かせていただくと、これは「目視外飛行を前提にしたドローン」です。

このDJI FPVに興味のある方は、購入後の最優先事項として「航空法の申請」を必ず行ってください。

そして練習で飛ばす時も、必ず補助者立ち合いのもと・しっかりと飛行前点検と障害物の確認を行ってください。

このドローンを飛行させると、あっという間に目視外になります。それだけ危険性が高い機体であることを認識しておきましょう。

ただやはり、約15万円という価格帯で、これだけの本格的なFPV飛行が楽しめるのは、さすがDJIだと思います。この時速140㎞のスピード感・没入感ははクセになりそうです(笑)

しかし動画の空撮という点では、別売りのジンバル付きカメラを装着した方が良いという方も多数いるかもしれません。

サイズ感。795g。意外とずっしり。

特にこの機種の真骨頂といえるMモードは、本当にこの機種を楽しむ上で絶対欠かせませんが、必ず専用アプリ「DJI VIRTUAL FLIGHT」でしっかり練習しておくことを強くお勧めします。巷で出ているレビューでも多く書かれているように、これは本当にそう思いました。

他に気になった点を列挙していきます。

  • 障害物の影など遮蔽物に近いほど映像がノイズが入りやすい。
  • ゴーグルにはバッテリー残量表示されるが、装着せず目視飛行していると、スマホなど端末へ出力したモニタには表示されないので注意。
  • 飛行時間は通常のFPV機と比べると十分長いが、それでも10分程度・Mモードでガッツリ飛ばすともっと短いかも(体感6分くらい?)
  • SモードMモードではそこそこ高調音を発するため、トラブルの可能性あり。第3者への配慮(声掛け)が大切。
  • 制動距離が長い。手動で機体を止める時は、障害物から十分に距離取ること。自分側に戻すときは緊急ブレーキ&ホバリング機能を使った方が良い。(この機能は凄まじいです)
  • 「ちょっと広い場所」程度では映像的な魅力は引き出せない。140㎞を出すことよりも、例えば自然を撮影する時、「崖・海・森・船」のように風景がどんどん変わる中で、アクロバティックな動きを出すことによって映える。
Mモードは事前にアプリ内で設定変更と、プロポ裏側のねじ調整が必須。

優秀な機体であることは間違いないと思いますし、先に述べたFPVならではの鳥目線の「没入感」「魅力的な価格帯」は、この世界に興味のある方は買いだと思います。

ただこのドローンほど、ぶっつけ本番で飛ばすことをやめるべきと思った機種はありませんでした。

魅力的なドローンだからこそ、スクール講師としては十分な準備(申請・許可取り・点検)と十分な機能の理解・十分な経験が必要だと思うのです。

各々の目的に応じた飛行・楽しさ・やりがいはその先にあります。

これからも素晴らしいドローンが続々と出てくると思いますが、自分たちの運用次第で、国や地域のルールもいくらでも変わり、厳しくなっていくことを認識しておいてください。

以上、ドローン講師目線でDJI FPVレビューでした。ドローン購入ご検討の際は、ぜひ一度ショールームご予約の上、当スクールへご相談ください。

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